[本文]

国・地域名:
中国
元記事の言語:
中国語
公開機関:
中国科学報
元記事公開日:
2013/05/25
抄訳記事公開日:
2013/08/01

中国、陸域観測衛星のデータ受信能力が南部沿海まで拡大

我国陆地观测卫星数据覆盖南海

本文:

2013年5月25日付の「中国科学報」ネット版は、国科学院リモートセンシング・デジタル地球研究所三亜衛星通信ステーションがオープンしたと報じた。本記事ではその概要をまとめる。

中国科学院リモートセンシング・デジタル地球研究所三亜衛星通信ステーションが24日、海南省三亜市で正式にオープンした。これによって、中国陸域観測衛星のデータ受信能力が初めて南部沿海まで拡大し、中国の南シナ海と周辺地域の長期にわたるリモートセンシング衛星データが足りない状況を解決し、中国の民用対地観測データ受信の空白を埋めることが可能となった。

 三亜衛星通信ステーションは現時点で、12メートル口径のアンテナデータ受信システム、遠距離光ファイバーデータ伝送システムを備え、中国の環境・災害モニタリング衛星、中国・ブラジル地球資源衛星、資源三号衛星、実践九号衛星、高分一号衛星など10基余りの衛星のデータ受信任務を担当している。2015年までに、衛星データ受信アンテナ4基を完成し、航空リモートセンシングデータ伝送と地上受信能力を備え、航空・宇宙科学技術イノベーション能力を拡大する。

 三亜衛星通信ステーションは中国の陸域観測衛星データ全国受信網の重要な一部でもあり、北京密雲の中国リモートセンシング衛星地上ステーション、リモートセンシング地球所新疆カシュガル衛星受信ステーションと共に、国内外の陸域観測衛星のデータを受信する公共サービスプラットホームを形成する。

[JST北京事務所]