[本文]

国・地域名:
スウェーデン
元記事の言語:
スウェーデン語
公開機関:
スウェーデン戦略財団(SSF)
元記事公開日:
2013/04/29
抄訳記事公開日:
2013/06/28

海外で学位取得した12人の若手研究者に、母国が出資

Startbidrag till tolv unga forskare

本文:

スウェーデン戦略財団 (SSF)の2013年4月29日付のニュースで、標記の記事が掲載されている。以下にその概要をまとめる。

第5回目のイングバル・カールソン・アワード(Ingvar Carlsson Award)では、海外で博士課程修了後の研究に携わる若手研究者が、それぞれ300万スウェーデン・クローナを受領する予定である。

スウェーデンの研究システムでは、研究のために海外に長期滞在した後に帰国する、いわゆるポスドクが、母国で研究活動を開始する際の資金を得る機会が十分に整備されていない。

スウェーデン戦略財団 (SSF)は、12人の研究者にそれぞれ300万スウェーデン・クローナを提供するが、このうちの295万スウェーデン・クローナは研究に対する助成金であり、5万スウェーデン・クローナは研究者個人に対する助成金である。SSFはまた、積極的に活動する研究者を対象としたリーダーシップ・プログラムにも60万スウェーデン・クローナを割り当てている。

54件の申請があり、そのうちの17件、すなわち31パーセントは女性からであった。助成金が支給される12人のうち、女性は5人(42パーセント)、男性は7人となっている。

申請のあった分野別内訳は次の通りである。
生命科学:33件(61%)
材料科学および工学:4件(7%)
生物工学および生命科学:7件(13%)
電子工学およびフォトニクス(光工学):2件(4%)
情報技術および応用数学:8件(15%)

12人の研究者のうち、6人はカロリンスカ研究所で研究を行う予定である。3人はウプサラ大学での研究を希望しており、残りの3人はそれぞれ、ヨーテボリ大学、ウメオ大学およびチャルマース工科大学で研究を進めることになっている。

[JSTパリ事務所]