[本文]

国・地域名:
ドイツ
元記事の言語:
ドイツ語
公開機関:
ドイツ連邦教育研究省(BMBF)
元記事公開日:
2013/07/18
抄訳記事公開日:
2013/08/23

助成プログラム「Twenty20 – イノベーションのためのパートナーシップ」

Förderprogramm "Zwanzig20 - Partnerschaft für Innovation" startet

本文:

ドイツ連邦教育研究省(BMBF)は、助成プログラム「Twenty20 – イノベーションのためのパートナーシップ」により学術界と産業界によるコンソーシアムを助成しているが、このたび専門審査委員会が最も有力な10のコンセプトを選考したと報道発表を行った。概略は以下の通り。

偉大な発明は、個々の実験室や開発部の単独により生み出されることは希で、科学的な専門部門や異なった技術・産業部門、市場等の境界を克服することによって生み出される。こうした展開は、これまでの研究協力やビジネスモデルを根本的に変化させている。東部ドイツも同じである。そこには科学的なノウハウ、技術的な専門家が多く存在している。しかし、多くの拠点や小規模構造に分散している。また西部ドイツのように、主に大企業により産業研究に莫大な私的投資がなされていることも少ない。

このためこうしたノウハウがコンソーシアムの中で結集し、産業部門や州の境界を越えて共同で重要問題の解決に取り組むことが重要である。BMBFは、学術界や産業界によるこうしたコンソーシアムを、プログラム「Twenty20 – イノベーションのためのパートナーシップ」により助成しており、このたび専門審査委員会が最も説得力のある10のコンセプトを選考した。BMBFは同プログラムのため2019年まで5億ユーロを用意する。コンソーシアムは革新的な建材の開発から新薬や新たな治療法、更にはクリーンかつ安価なエネルギー供給まで、幅広い研究テーマを包含する。 

同プログラムには産業界700社を含む1,000強のパートナー機関が結束した、合計59の共同体が参加している。大部分にあたる900のパートナー機関は東部ドイツのもので、西部ドイツのパートナー機関との戦略的協力がその前提となっている。選考されたコンソーシアムは、今後1年間でそのイノベーション戦略に取り組み、その後、実施段階に移行する。そのプロセスについては、科学的評価が行われる。

[DW編集局]