[本文]

国・地域名:
英国
元記事の言語:
英語
公開機関:
英国研究会議協議会(RCUK)
元記事公開日:
2013/07/11
抄訳記事公開日:
2013/10/07

合成生物学イノベーション・知識センターが新設

Innovation and Knowledge Centre for Synthetic Biology

本文:

7月11日、1000万ポンドを投じるイノベーション・知識センター(IKC)が新設されるとの発表があった。以下はその概要。

新たなIKCはSynbiCITEと命名され、新興分野である合成生物学での産学両セクターの研究を融合し、研究の事業化推進を図る。インペリアル・カレッジ・ロンドンを拠点とし、ディスラプティブ技術(破壊的技術)分野で初期クリティカルマスを創出することにより新興技術の事業化を目指す。.IKCとしては7番目のセンター。

SynbiCITEへの出資機関は、工学・物理科学研究会議(EPSRC)、バイオテクノロジー・生物科学研究会議(BBSRC)、技術戦略審議会(TSB)で、初期助成金は500万ポンド、その後2年間にわたり500万ポンドが追加拠出される。

英国国内の17の大学・学術機関の研究資源と研究者、および13の企業(マイクロソフト、シェル、グラクソ・スミスクライン等)の研究部門が同センターに参加する。

合成物理学の経済・社会への潜在的な貢献度は大きく、英国の次なる産業革命と言われ、持続可能な新燃料の製造、健康状態のモニター・改善装置の開発など、医療、農業、食糧生産、環境保護、バイオエネルギー、化学品製造の分野で幅広い応用が期待される。

合成生物学は、以前から英国が優先すべき8大技術の一つに挙げられ、2012年秋の財政演説でも重要投資分野に定められていた。同IKCは、2012年7月発表の「UK Roadmap for Synthetic Biology, published in July 2012 (英国合成生物学ロードマップ)」の勧告案件であった。

[DW編集局]