[本文]

国・地域名:
EU
元記事の言語:
英語
公開機関:
欧州共同体研究開発情報サービス(CORDIS)
元記事公開日:
2013/09/09
抄訳記事公開日:
2013/09/25

アフリカを苦しめ続ける疾病についての理解を深める

Better understanding of diseases devastating African communities

本文:

欧州共同体研究開発情報サービス(CORDIS)の2013年9月9日付のニュースで、標記の記事が掲載されている。以下にその概要をまとめる。
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マラリアや結核のように良く知られた疾患は、報道でも多く取り上げられ、対処するための資金もふんだんに与えられている。しかしその一方で、動物からヒトに感染する数多くの「顧みられない病気(動物原性感染症))は今も、アフリカやアジア、ラテンアメリカのコミュニティを苦しめている。アフリカでは、各国の研究者で構成される国際チームが、予防、診断、理解、認識など、あらゆる側面からこの問題に取り組んでいる。

EUが資金供与するプロジェクト「ICONZ(’Integrated control of neglected zoonoses: improving human health and animal production through scientific innovation and public engagement’(顧みられない動物原生感染症の統合的な管理:科学的なイノベーションと市民参加による人の健康と動物生産の改善))」は、脾脱疽、狂犬病、ブルセラ症、ウシ結核症、動物原生感染性のトリパノソーマ症、エキノコックス症、嚢尾虫症およびリーシュマニア症という8つの疾病に注目している。これらの疾病は人の健康に直接的な危害をもたらし、家畜の生産性や貧困層の生活にも深刻な影響を及ぼすことがある。

このプロジェクトは、開発途上国が動物原生感染症を効果的に抑制するのを支援し、これらがもたらす問題に対する認識を高めることで、大きな効果をあげるものと期待されている。現在チームは、対象となる疾病を食い止めるため、実際的で費用効果性に優れた持続可能な戦略を新たに立てている。

[JSTパリ事務所]