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国・地域名:
英国
元記事の言語:
英語
公開機関:
エネルギー・気候変動省(DECC)
元記事公開日:
2013/09/12
抄訳記事公開日:
2013/10/29

ガンフリート・サンズで次世代洋上風力発電実験

Next generation of offshore turbines tested at gunfleet sands

本文:

エネルギー担当のグレッグ・バーカー大臣は、洋上風力発電所であるガンフリート・サンズの新設備での実験開始を発表した。以下はその概要。

ガンフリート・サンズが拡張され、英国初の次世代技術実証実験が始まる。タービンはシーメンス製、設置はDONGエネルギー社によるもの。洋上発電専用の設計で、発電コストの大幅削減を目指す。

既存の洋上風力発電所は、多くが陸上用タービンを使用している。ガンフリート・サンズの新世代設備はコスト効果・効率が高く、英国のエネルギー安全保障の向上と再生可能エネルギーの生産量拡大につながる。

英国の洋上風力発電産業は、毎年230万世帯にクリーン・エネルギーを提供。2010年以降、英国エネルギー・気候変動省(DECC)は、国内で290億ポンド強の再生エネルギー民間投資を引き出している。これは全国3万人の雇用確保潜在力を有する。

先月発表の「洋上風力産業戦略」で、風力発電の全国的サプライチェーンを構築する産官共同計画が発表されている。政府は、サプライチェーン競争力強化のため地域成長ファンド(Regional Growth Fund)から2000万ポンドと、産官学のイノベーション協力を推進し、民間企業の新製品開発を促すため洋上再生エネルギー・カタパルト(Offshore Renewable Energy Catapult)に向こう5年間にわたり4600万ポンドを拠出する。また、再生エネルギー契約価格案やエネルギー法に基づく長期契約方式の導入により、再生エネルギー投資の魅力が高まっている。

エネルギー・気候変動省は、洋上風力発電コンポーネント技術スキームによるイノベーションも支援。最大1500万ポンドの予算で、2020年、2030年までの各10年間、コスト削減を目的とする装置の試験・実証とコンポーネント技術開発を企業に促す。

[DW編集局]