[本文]

国・地域名:
フランス
元記事の言語:
フランス語
公開機関:
高等教育・研究省(MESR)
元記事公開日:
2013/09/23
抄訳記事公開日:
2013/10/30

医療に関する国家戦略: フランスの医療制度の改革に向けて

Stratégie nationale de santé : vers la refondation du système de santé français

本文:

高等教育・研究省の2013年9月23日標記報道発表によると、政府は9月23日、医療に関する今後数年間の公共政策の枠組を定めた国家医療戦略を発表した。研究とイノベーションはそのロードマップの不可欠な部分を成すとしている。概要は以下のとおり。

1) トゥーレーヌ厚生大臣は次の3つの重点軸を定めている。
・予防に力点を置く: 我々の健康に影響を及ぼすあらゆるものに対して早期に強力な行動をとる
・患者の看護を組織化し分け隔てのない対応を保障する: 「初期救急医療」の改革
・患者への説明・告知の徹底と患者の権利強化への大転換

2) フィオラゾ高等教育・研究大臣は、研究、教育、イノベーション、医療、看護は患者の利益に沿って一体的に考える必要があるとしている。
・実務や実行方式の変化に適応し、医療人口の問題に対処するため、教育の質的向上とりわけ障壁の撤廃を進める。2013年7月22日発効の高等教育・研究に関する法で示されたとおり、2014年新学年次には医学・医学隣接部門の課程への様々な方式による進学が実現する。
・各地域のニーズに最適な教育を確保する目的で全国選抜試験(ECN)の近代化および改革の検討を本年末までに開始する。
・フランスの生物医学研究の高度性を堅持する。最も基礎的な研究から臨床研究・臨床までの連続性を強化する。
・重複を排除して学際間の一貫性と効率性の維持を容易にするため、医療に関する研究組織の簡素化が提案されている。研究連盟「Aviesan」が2014年から基礎研究~臨床研究の連続性実現の戦略的場として位置づけられる。
・生物医学研究に関する資金支援について国と地域の間の調整をより効率的に行う。

[DW編集局+JSTパリ事務所]