[本文]

国・地域名:
英国
元記事の言語:
英語
公開機関:
英国研究会議協議会(RCUK)
元記事公開日:
2013/10/10
抄訳記事公開日:
2013/11/08

ビッグデータ・ファミリーの誕生

The Big Data Family is born - David Willetts MP announces the ESRC Big Data Network

本文:

10月10日、デービッド・ウィレッツ大学・科学担当大臣より、経済・社会研究会議(ESRC)のビッグデータ・ネットワークの設置およびESRCが拠出する総額6400万ポンドのビッグデータ研究資金の第1次拠出先の決定が発表された。以下はその概要。

英国はビッグデータ分野を強化し、ひいては研究競争力の維持、英国のイノベーション潜在力の強化、経済成長の促進を狙っている。

今回の資金拠出先は、新たな行政データ研究センター4箇所とデータサービス1件で、これらセンターとサービスが行政データ研究ネットワーク(ADRN)を構築し、政府省庁でリンクされたデータを研究向けに利用提供する。一元的管理が行われる結果、今後の意思決定に一貫性・健全性を確保することも可能に。

ESRCビッグデータ・ネットワークを構成するサウサンプトン大学、エジンバラ大学、スウォンジー大学、クィーンズ大学ベルファスト校(4センター)とエセックス大学(同大を拠点とする行政データサービス)に、今回、総額約3400万ポンドが交付される。4センターは、定期的に収集される行政データを研究目的に提供する(個人の特定は不可)ほか、研究・政策の開発、実施、評価を行うためのエビデンス基盤ともする。これには、安全性の高い技術を利用し、データの所有者、研究者、国民を含む関係者の信頼を得た上で、行政データのリンク・管理・分析を行う安全かつ効率的なシステムを開発する必要がある。

[DW編集局]