[本文]

国・地域名:
EU
元記事の言語:
英語
公開機関:
欧州共同体研究開発情報サービス(CORDIS)
元記事公開日:
2013/10/10
抄訳記事公開日:
2013/11/04

将来に向けて強力な研究基盤を構築

Building strong research infrastructures for the future

本文:

欧州共同体研究開発情報サービス(CORDIS)の2013年10月10日付のニュースで、標記の記事が掲載されている。以下にその概要をまとめる。
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最近終了したEU助成プロジェクトが、欧州の長期的な研究能力の向上に多大な貢献を果たした。知識の創出とイノベーションは、観測所、データバンク、放射線源および通信ネットワークといった研究基盤の質と可用性に直接左右される。

2013年9月末に終了したEuroRIs-Net+プロジェクトは、既存の研究基盤に関する各国連絡窓口のネットワーク(Network of National Contact Points for the Research Infrastructures:RIs NCPs)プログラムの強化に重点を置いた。これらのNCPは、EUの助成制度への参加に関するあらゆる側面について、指導や実用的な情報の提供、サポートを行っている。

このプロジェクトの成果のうち重要なものとしては、欧州や国際レベルのリサーチインフラストラクチャー(RI)に関する科学コミュニティ、産業界および一般の利害関係者へのサービス数の増加がある。こうした成果は、国や欧州からの統合された最新のRI関連情報へのアクセスを円滑にし、RI関連のさまざまな利害関係者間の対話を促進する高度に組織化された双方向型情報基盤、RI観測所(RI Observatory)の設置を通じて達成された。

FP7の「キャパシティ(Capacity:能力)」プログラムを構成する「研究基盤事業」は、欧州に存在する最高の研究基盤を最大限に利用し、うまく発展させることを全体的な目標としている。このプログラムはまた、全欧州が関心を抱いている新しい研究基盤を科学技術のあらゆる分野で創出するための支援を行っていくことも目標としている。

研究の最先端に位置し続けるために欧州の科学コミュニティが上記のような研究基盤を必要としていることは明らかであり、このような研究基盤は産業界が知識基盤や技術的ノウハウを強化するうえでも役に立つだろう。

[JSTパリ事務所]