[本文]

国・地域名:
フランス
元記事の言語:
フランス語
公開機関:
高等教育・研究省(MESR)
元記事公開日:
2013/10/25
抄訳記事公開日:
2013/11/22

フランスの民間研究開発の5分の1を外国企業が占める

Les entreprises étrangères représentent un cinquième de la R&D privée française

本文:

高等教育・研究省が発行する「Note d’information No.13.08」(2013年10月)の標記記事の概要は以下のとおり。

2010年には外国企業1400社がフランス国内に拠点を置く系列企業で研究開発を実行している。そのうち900社がEU系で、300社が米国系である。これら外国企業はフランス国内で55億ユーロの研究開発を実施しており、フランス国内で企業が実施した研究開発の5分の1に当たる。これら外国企業はその研究開発業務のためにフランスにおいてフルタイム換算で46,700名を雇用している。

・国籍別に見た2010年のフランスにおける企業の国内研究開発支出

企業の国籍 研究開発企業数 国内研究開発支出(億ユーロ)

フランス企業 11,900(89%) 219(80%)
外国企業 1,400(11%) 55(20%)
米国 300(2%) 16(6%)
ドイツ 200(2%) 9(3%)
オランダ 100(1%) 7(3%)
スイス 100(1%) 7(2%)
英国 100(1%) 3(1%)

・業種別・国籍別に見た2010年のフランスにおける企業の国内研究開発支出(億ユーロ)

業種        EU企業 米国企業 その他国籍企業  フランス企業    (合計)

電子製品製造・
電子技術・情報技術 8 3 3 25 39
自動車工業   6 2 1 34 42
薬品工業 2 3 1 27 33
機器製造 2 1 2 4 9
情報・通信 3 1 1 28 32
化学工業 2 1 1 11 15
その他 6 5 3 90 104
(合計) 29 16 10 219 275

フランスにおけるフランス企業の研究努力は、ドイツにおけるドイツ企業、英国における英国企業の場合に比べて高い度合いを示している。外国企業の場合はそうではなく、全般的に見ると外国企業のフランスにおける研究開発への関与はドイツや英国における場合より小さい。

[DW編集局+JSTパリ事務所]