[本文]

国・地域名:
フランス
元記事の言語:
フランス語
公開機関:
国立航空宇宙研究所(ONERA)
元記事公開日:
2013/11/14
抄訳記事公開日:
2013/12/17

ナノ衛星の軌道投入目的で再利用可能な無人航空機「Eole」の初めての実証試験飛行

Premiers vols d’Eole, démonstrateur d’un aéronef automatisé et réutilisable pour mettre en orbite des nano-satellites

本文:

国立航空宇宙研究所(ONERA)の2013年11月14日標記報道発表の概要は以下のとおり。

先月10月の「Eole」の最初の実証試験飛行により、実証機開発の重要な段階を乗り越えたところである。「Eole」は主として国立宇宙研究センター(CNES)の打ち上げロケット部門の資金支援を受け、ONERA、有識者、「Aviation Design」社によって共同開発された。この実験機には従来型打ち上げロケットの第1段を無人で再利用可能な航空機で代替する可能性を調査する狙いがある。ナノ衛星の軌道投入に関して、コスト的に魅力があるなどの大きな見返りを伴うこの革新的なアイデアの技術的利点を実証する目的がある。

「Eole」は大きさを4分の1に縮小した6.7メートルの実験用飛行機で、遠隔制御され、将来の宇宙投入実用システムの典型である。低速で各々平均20分間の4回の試験飛行が先月10月サン・ヤン飛行場で実施され、「Eole」の良好な性能を検証できた。

航空機による宇宙投入の原理的研究に4年(2005~2009年)、その後さらに実証機「Eole」の開発に4年(2009~2013年)をかけた結果、今回重要な段階を乗り越えることができた。2014年中に別の飛行試験が行われる予定で、飛行領域全域での挙動、将来の無人飛行で必要となる誘導・案内システムに対する挙動を検証することになる。

[DW編集局+JSTパリ事務所]