013年11月18日付の「中国科学報」ネット版は、中国広核集団が原子力研究分野において8つの重大なイノベーション成果を発表したと報じた。本記事ではその概要をまとめる。

国営企業である中国広核集団が17日に8つの原子力研究の重大な成果を発表した。中国広核集団報道官の胡光耀氏は、「8つの原子力研究の重大成果の完成と応用は、中国広核がプロジェクト推進型の発展から科学技術イノベーション推進型の発展へ転換を始めたことを表している」と述べた。

今回発表した8つの成果は、新型原子力発電研究開発、原子力デジタル化計器制御システム、原子力緊急措置、原子力安全改善、原子力運営人員トレーニング、中・低レベル放射性廃棄物の処理、加圧水型原子炉の制御棒駆動装置、原発非能動的応急冷却水源システムなど中国の原子力発展にとって重要なコア分野が含まれる。コア技術の把握は、中国の原子力技術のレベルアップの実現、原子力安全の向上にとって、重大な意味を持つ。

中国広核集団科学技術研究開発部総経理の鄒勇平氏によると、「十二・五」（第12次五カ年計画、2011-15年）期間中、中国広核集団は、戦略特別プロジェクトと先進的計画が科学技術イノベーションを先導する方向を確立し、科学技術イノベーションに72億5000万元を投入した。国家、集団、構成メンバー会社という3つの研究開発機構を主体とする科学技術イノベーションシステムを形成し、さらに15の開発センターを設立した。そして計1226件の特許を出願し、その増加率は毎年30%超に達した。

[JST北京事務所]