[本文]

国・地域名:
オランダ
元記事の言語:
英語
公開機関:
オランダ科学研究機構(NWO)
元記事公開日:
2013/11/27
抄訳記事公開日:
2013/12/20

カーボン・ニュートラルな燃料の研究に500万ユーロを提供

Five million euros for research into CO2-neutral fuels

本文:

オランダ科学研究機構(NWO)の2013年11月27日付のニュースで、標記の記事が掲載されている。以下にその概要をまとめる。
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水と二酸化炭素からカーボン・ニュートラルな燃料を無公害生産することを目指した7つの研究プロジェクトが、シェル、FOM(Fundamenteel Onderzoek der Materie、オランダ物質基礎研究所)およびオランダ科学研究機構(NWO)から資金提供を受けることになった。

シェル(200万ユーロ)、FOM(100万ユーロ)、NWO科学部門(Chemical Sciences)(100万ユーロ)およびNWOの理事会(Governing Board)(100万ユーロ)によって、計500万ユーロが確保されている。今回の『カーボン・ニュートラルな燃料』というテーマに基づく募集は、重要産業セクター「Energy 2012-2013」に対するNWOの提案に織り込まれた学際的な科学プログラムの一環として行わるものである。

カーボン・ニュートラルな燃料とは
いわゆるエネルギー貯蔵の問題とは、変動性と持続可能性という二つの性質を持つエネルギー源を利用してクリーンなエネルギーを大規模に生産する場合、余剰エネルギーが生じたら、供給不足の際にすぐに使えるように、速やかにこれを貯蔵する必要がある、というものである。エネルギー生産量の変動は、エネルギーをすぐには使わずに、例えば燃料に含まれる化学物質のようなかたちで貯蔵することによって、低減することが可能である。さらに、CO2をエネルギー生産の構成要素の一つとして利用すれば、増加の一途をたどる世界のCO2排出量が気候に及ぼす影響も軽減されるうえ、CO2に経済的な価値を与えることもできる。

[JSTパリ事務所]