[本文]

国・地域名:
フランス
元記事の言語:
フランス語
公開機関:
高等教育・研究省(MESR)
元記事公開日:
2013/12/02
抄訳記事公開日:
2014/01/09

全国研究・技術協会(ANRT)年次昼食会でのフィオラゾ大臣の講演

Déjeuner annuel de l'Association nationale pour la recherche et la technologie

本文:

高等教育・研究省の2013年12月2日標記報道発表によるとフィオラゾ高等教育・研究大臣は同日、全国研究・技術協会(ANRT)の年次昼食会で講演し、産業競争力・産業再興政策において高等教育・研究は重要な要素であることを改めて強調した。大臣の主要な発言内容は以下のとおり。

フランスの産業再興の大部分は、さらなる研究・イノベーション能力によって果たすことができる。そのため政府は「高等教育・研究法」や研究・知識移転・イノベーションに関する戦略計画「France Europe 2020」に基づく諸施策に取り組んでいる。それ以外にも技術移転の多様な側面、官民提携研究の展開、研究に由来する起業支援などに関わる次のような具体的な推進策を開始している。

・中堅・中小企業向けに技術の普及促進を図る目的でサクレとグルノーブルでの成功例を基に、「CEA Tech」の共同基盤施設をナント、ツールーズ、ボルドー、メッツ(ロレーヌ)の4箇所に設置
・公的研究と中堅・中小企業との提携プロジェクト100件の資金支援の中核をなす国立研究機構(ANR)プログラム「Lab-Com」の開始。すでに18件の共同研究室が創設されている。
・高等教育全般における起業家・プロジェクト指導者の育成教育の実施
・イノベーション起業コンクールの対象を修士および博士課程学生に拡大し、技術移転促進組合(SATT)とインキュベータとの間のつながりを最適にする研究を行う。重複を避け施策の遂行を円滑にする狙いがある。
・カルノーラベル指定機関の業種別組織化。「将来への投資」プログラムの次回プロジェクト公募で中堅・中小企業向け技術移転強化策との整合性を確保する。

[DW編集局+JSTパリ事務所]