[本文]

国・地域名:
フランス
元記事の言語:
フランス語
公開機関:
国立宇宙研究センター(CNES)
元記事公開日:
2013/12/02
抄訳記事公開日:
2014/01/10

これまでにない精度を持った欧州全体の気候予測

Des projections climatiques d'une précision inégalée sur toute l'Europe

本文:

国立科学研究センター(CNRS)の2013年12月2日標記報道発表の概要は以下のとおり。

CNRS、フランス気象庁、原子力・代替エネルギー庁(CEA)、ベルサイユ大学(UVSQ)、国立産業環境・リスク研究所(INERIS)が参画する国際チームは、欧州全域の総合的な気候予測をかってない解像度(12km)で実施・解析した。気候変動に関する政府間専門家パネル(IPCC)の第5次報告向けに実施されたグローバルなシミュレーション結果を精査したものである。

21世紀を対象にしたこれらのシミュレーションは、今後の局地的な現象や異常な事象をかなり高い精度で表している。第1回目の解析では豪雨、熱波、干ばつなどの異常事象の頻度が目に見えて上昇することが確認されている。この「Euro-Cordex」プロジェクトのデータはこのほど公表され、科学者らの利用に供されている。これらのデータにより欧州における気候変動が大気の質、水理、異常事象に与える影響をさらに詳細に調査することが可能になる。エネルギー、医療、農業などの重要分野に関係する領域も同様である。

[DW編集局+JSTパリ事務所]