[本文]

国・地域名:
フランス
元記事の言語:
フランス語
公開機関:
高等教育・研究省(MESR)
元記事公開日:
2013/12/17
抄訳記事公開日:
2014/01/22

ジャン=ピエール・ブルギニョン氏が欧州研究会議(ERC)議長に指名される

Jean-Pierre Bourguignon nommé président du Conseil européen de la recherche

本文:

高等教育・研究省の2013年12月17日標記報道発表の概要は以下のとおり。

数学者で国立科学研究センター(CNRS)の研究室長であるジャン=ピエール・ブルギニョン氏が、欧州研究圏構築の模範的プログラムである欧州研究会議(ERC)の議長を2014年1月1日より務めることになった。この人選は同氏の欧州および国際的な長年の取り組みとその卓越した科学者としての業績が認められたもので、フランスにとっての光栄である。

ERCは科学的な卓越性に基盤を置いた競争力の高いプロセスを通して、欧州在籍かまたは研究のために欧州に来て滞在する若手研究者や研究者が実施する5年間のプロジェクトに対して、毎年1~3.5百万ユーロの奨励金を出している。2012年末時点で3,500件以上のグラントが配分されており、その中でフランスは3位を占め、生命の科学では第1位である。

ジャン=ピエール・ブルギニョン氏は数学者でCNRSの研究室長であるが、エコール・ポリテクニックの出身でパリ第7大学の数学博士号を持つ。1994年からごく最近まで国際的な研究機関であるフランス高等科学研究院(IHES)で指揮を執った。IHESはフランスの卓越した数学研究への貢献度が大きく、フィールズ賞の獲得数が多いことやその国際的な影響力で知られている。

ブルギニョン氏は欧州および世界の複数の研究機関の科学評議会のメンバーであるほか、1995~1998年には欧州数学会の2代目の会長を務めた。今でも欧州アカデミー会員、スペイン王立アカデミー外国人会員、ロンドン数学会名誉会員、日本の慶応大学名誉博士などである。

[DW編集局+JSTパリ事務所]