[本文]

国・地域名:
フランス
元記事の言語:
フランス語
公開機関:
国立宇宙研究センター(CNES)
元記事公開日:
2013/12/23
抄訳記事公開日:
2014/02/04

放射線療法に新たな展望?

De nouvelles perspectives en radiothérapie ?

本文:

国立科学研究センター(CNRS)の2013年12月23日標記報道発表の概要は以下のとおり。

的を絞った放射線療法でかつ健康な細胞にも有害ではない。このような展望を開く研究成果がドイツおよび米国の科学者との協力によりフランスの研究者(物理化学(物質・放射線)研究室(CNRS/UPMC))によって得られた。これまでがんに対して行われている放射線治療では、生体組織への放射線照射に大量のエネルギーを使用する。

研究者らは、精選されたエネルギーを有する放射線照射によって起こる分子の挙動を、基礎研究計画に基づいて調査して、将来の放射線療法への展望を開いている。被曝の全量を顕著に減らすことで、影響を受ける周囲の組織の量を小さくするというのである。

医学への応用が重要になる可能性のあるこの業績は「Nature」誌のサイト上で発表されており、物質の原子レベルでの挙動に関して新たな視点を提示している。

[DW編集局+JSTパリ事務所]