[本文]

国・地域名:
フランス
元記事の言語:
フランス語
公開機関:
国立宇宙研究センター(CNES)
元記事公開日:
2014/03/12
抄訳記事公開日:
2014/04/23

次世代打ち上げロケットの作製に向けた実証試験装置「ODP-X」の第1次燃焼試験に成功

Succès du premier essai à feu du démonstrateur ODP-X pour préparer les lanceurs de demain

本文:

国立宇宙研究センター(CNES)の2014年3月12日標記報道発表の概要は以下のとおり。

実証試験装置「ODP-X」の第1次燃焼試験が3月11日国防省装備総局(DGA)のミサイル試験場で成功裏に行われた。「ODP-X」プログラムの目的は、ロケットに使用される固体燃料推進エンジンでの圧力振動の特徴把握が主たる目標の実験研究手段を用意することにある。

「ODP-X」による最初の試験に成功したことで今後は上記現象の再現が可能で、これにより物理的原因をより正確に把握し、将来の固体燃料エンジンに必要な圧力振動の劇的削減を狙った技術的解決策の提案を目標とする。

今回の第1次試験の「ODP-X」の規模はアリアンヌ5号の固体燃料エンジンの9分の2に当たる。試験の対象となったエンジンは長さ6メートルで直径は0.7メートル、ロケット燃料の積載量は2.7トン、圧力振動の調査に直接関係する測定センサーを263個備えており、名目上の圧力65バールで28秒間試験を実施した。

本プロジェクトはCNESと欧州宇宙機関(ESA)の協力の成果である。実行管理はEUROPROPULSION社に委託され、エンジンの設計、実現にはHERAKLES社およびAVIO社が協力した。DGAは試験の実施、実行を担当した。

[DW編集局+JSTパリ事務所]