[本文]

国・地域名:
ドイツ
元記事の言語:
ドイツ語
公開機関:
ドイツ連邦教育研究省(BMBF)
元記事公開日:
2014/03/31
抄訳記事公開日:
2014/05/07

気候変動は最重要社会的課題

Klimawandel ist zentrale gesellschaftliche Herausforderung

本文:

気候変動に関する政府間パネルICCPが気候変動のリスク及び影響、気候変動への適応の可能性に関する報告書を提示した。これに関して連邦教育研究省(BMBF)は概略下記のような報道発表をおこなった。

IPCCの最新の報告は、進行する気候変動の人間や自然への深刻な影響を示している。ヘンドリクス連邦環境(BMU)大臣及びヴァンカ連邦教育研究(BMBF)大臣は、世界的な気温の上昇を抑えるため、大胆かつ迅速な気候保護に向けて力を注ぐ決意を語った。

ヘンドリクスBMU大臣は、「気候変動は毎日起こっている。人類はこうした新しい条件に適応しなければならない。そこで我々は二つのことをしなければならない。即ち、一つは気候変動を防止し、地球温暖化が+2度目標を越えないようにすることである。二つ目は、避けられない気候変動の影響に適応すること、しかし適応することは回避することよりも簡単でも、安価でもない」と語った。

ヴァンカBMBF大臣は「気候変動の研究へのニーズは変わらない。知識の隙間を埋め、気候変動の仕組みを理解することで、有効な適応戦略を開発し、その影響から保護することが可能だ」と語った。

IPCCは、産業革命以前の水準より気温が4度上昇すれば、非常に高度なリスクと結びつき、世界の多くの地域で人間や自然へ著しい影響を与えることになるという報告を出している。将来、欧州も熱波による甚大な損害を被ることになるかもしれない。

ヘンドリクスBMU大臣は「こうしたリスクを深刻に受け止め、ドイツでは回避不能な気候変動の影響に準備態勢を整えるため、既に適応戦略並びに活動計画を展開している。都市生活、交通、農業等に対する気候変動の影響を予測することも重要である。その結果生ずる重要課題は多様で、建築法の具体的改正にまで及ぶものである」と語った。
ヴァンカBMF大臣は官学の地域における密接な協力が重要であることを強調、「重要なのは、これまで得た地域レベルで知識を利用、実行することである。気候保護関する措置は、地域毎に計画され、科学的支援を伴って実行されるならば、非常に有効になる」と語った。

BMBFは気候保護・エネルギーの領域におけるプロジェクトに2013年だけで約7億5000万ユーロを投入している。

[DW編集局]