[本文]

国・地域名:
フランス
元記事の言語:
フランス語
公開機関:
高等教育・研究省(MESR)
元記事公開日:
2014/03/27
抄訳記事公開日:
2014/05/08

イノベーションに関する仏中専門家委員会が発足

Lancement du comité d'experts franco-chinois pour l'innovation

本文:

高等教育・研究省の2014年3月27日標記報道発表の概要は以下のとおり。

政府は2014年3月27日、中国科学技術部万鋼(ワンガン)部長出席の下、イノベーションに関する仏中専門家委員会を発足させた。高等教育・研究省で開催した今回の会合は、仏中間の外交関係樹立50周年を記念して行われた習近平中国国家主席のフランス公式訪問の一環である。

仏中間の協力関係は高等教育、研究、イノベーションの領域における関係強化の過程にある。2013年のオランド大統領中国訪問の機会に、フィオラゾ高等教育・研究大臣は高等教育、研究、イノベーションの領域における仏中間の協力関係強化を目標とした11件の協定に調印している。

目的は2つあって、1つは両国間の学生および研究者の交流拡大であり、もう1つは中国での人材育成の実施および基礎研究から技術研究に至るまでの共同研究プロジェクトの展開である。

フランスの7番目の科学協力相手国で、発表論文数では世界第2位にランクされ特許出願数では第4位の中国は、研究開発に国内総生産の約2%を割いて最近の5年間は年20%の成長をしている。15年前から確立している仏中宇宙協力のほか、相互に分担する学術領域が特定されている。これらは持続可能開発、グリーン化学、生物多様性と水資源管理、感染症、電子情報技術、インテリジェント都市などで、新たな社会的課題を取り上げるべく双方が策定している「研究計画」の枠組における重点課題と整合するものである。

学生の交流計画でフランスが受け入れる中国の学生数は割り当て数では第2位であるが、実際には30,000名以上を受け入れており流入学生数では第1位である。中国の高等教育に登録しているフランスの学生数は8000名。両国の協力強化ではそれぞれの受け入れ学生数の増加も目標としており、2020年までにそれぞれフランスで80,000名、中国側で10,000名の実効受け入れを狙っている。

[DW編集局+JSTパリ事務所]