[本文]

国・地域名:
フランス
元記事の言語:
フランス語
公開機関:
高等教育・研究省(MESR)
元記事公開日:
2014/05/19
抄訳記事公開日:
2014/06/18

KET(鍵となる実用化技術)に関する欧州サミットの開催

Ouverture du sommet européen sur les KETs

本文:

国民教育・高等教育・研究省の2014年5月19日標記報道発表によると、フィオラゾ高等教育・研究担当大臣補佐は同日グルノーブルのイノベーション・キャンパス「MINATEC」で開催された標記サミットの開催に当たり「KETと欧州産業の復活」というテーマで講演した。概要は以下のとおり。

KETは現実に我々の研究および我々の産業にとって不可欠な課題である。KETに対する支援により、「死の谷」を克服する一連の支援措置の弱点を補うことになる。

基礎研究は言葉通り基礎的なものであり、我々の知的資産の中核にあって社会的・技術的領域における進化の主要な源泉である。それは画期的なイノベーションの源泉である。大統領が最近再確認したとおり、我々は基礎研究を保持する。しかし我々はまた製品やサービスのレベルの向上に直接的な支援となる技術研究を発展させる必要もある。成長を刺激するイノベーションが国際的な場での我々の競争力を高め、輸出増を可能にする。したがって技術研究は産業、成長、雇用の活性化に役立つ。

マイクロ・ナノエレクトロニクス、ナノ技術、フォトニクス、バイオ技術、高度材料、高度製造プロセスに関する研究により、我々はフランスだけでなく欧州の脱工業化の課題に応えることが可能となり、研究、イノベーション、産業に関する国際競争力において欧州の比重を高めることができる。

KETに関する研究によって開始される活動は、ハイレベルのグループが策定したプログラムの主として3つの柱に依拠する。技術研究、開発、付加価値を備えた製造業の3つである。これを可能にするのが技術研究と工業化の連携強化である。

欧州委員会は、産業上の優位性を研究プログラム「Horizon 2020」の主要目標の一つにすることで、欧州の脱工業化の課題に応えるための推進役を果たしている。KETは今後の研究・イノベーション欧州プログラム「Horizon 2020」において見込予算額で60億ユーロを獲得している。

KETはフランスの戦略計画「France Europe 2020」および「国家研究戦略」にも盛り込まれている。

[DW編集局+JSTパリ事務所]