[本文]

国・地域名:
ドイツ
元記事の言語:
独語
公開機関:
ドイツ連邦教育研究省(BMBF)
元記事公開日:
2014/06/30
抄訳記事公開日:
2014/07/14

マイクロエレクトロニクスはデジタル化の鍵

Mikroelektronik ist Schlüssel zur Digitalisierung

本文:

シュッテ連邦教育研究省(BMBF)次官は、EU委員会、加盟国、産業界が共同で資金負担する研究イニシアティブ’Electronic Components and Systems for European Leadership’ (ECSEL) のスタートに当たり、ドイツのマイクロエレクトロニクスの現状について発表。これに関してBMBFは概略以下のような報道発表を行った。

研究イニシアティブECSEL のスタート当たり、シュッテBMBF次官は報告書をクルース欧州員会副委員長に手渡した。同次官は「産業分野と社会のデジタル化にとって、安全性、信頼性、エネルギー効率性は重要な要素である。将来の基幹産業の一つとしてマイクロエレクトロニクスを必要としており、研究拠点としてのドイツの環境を更に改善していかなければならない」と語った。

報告書の中で、ドイツにおけるマイクロエレクトロニクス研究開発の拡充と、欧州での密接な協力のための要点が挙げられている。目標は、特に研究集約的な同分野の競争力を今後数年の間に大きく向上させることである。

ドイツ連邦政府は、欧州員会の欧州のマイクロエレクトロニクス分野の付加価値を著しく上昇させようという目標を支援する。スマートエレクトロニクスシステム、半導体チップ・デザイン、システム・デザイン、高性能エレクトロニクス、セキュリティ技術の研究とイノベーションの推進と並び、新しい重要な技術開発へのアプローチを可能にしたいと考えている。 例えば、生産技術を強化する所存である。さらに連邦政府は同分野への民間投資を喚起するためにさまざまな条件の改善を支援する。

クルース欧州委員会デジタルアジェンダ担当委員は、ドイツの深い関与に歓迎の意を表し、「EU、加盟国、地域の研究界および産業界との密接な協力は、欧州委員会が2013年5月に決定したマイクロエレクトロニクス戦略の中核的要素であり、その成否の前提となるものである」と語った。

ECSELはEU研究基本計画Horizon 2020の一部として今後7年間、“Smart System Integration“と“Embedded Syste“を含むマイクロエレクトロニクス及びナノエレクトロニクスにおける研究に50億ユーロ弱の資金を動員する。50%を関連産業界が、残り50%についてはEU委員会と加盟国がそれぞれ約12億ユーロを負担することになる。ECSELは第7次フレームワークプログラムENIAC(マイクロエレクトロニクス)、ARTEMIS(embedded System)、欧州技術プラットフォームEpoSS(smart systems)の三つのイニシアティブを統合し、ベースとしている。

[DW編集局]