[本文]

国・地域名:
中国
元記事の言語:
中国語
公開機関:
中国科技網
元記事公開日:
2014/07/02
抄訳記事公開日:
2014/08/01

中国、2013年度科技成果統計年報を発表、資金不足等が成果の応用を妨げる

2013年全国科技成果统计年度报告:资金问题仍凸显

本文:

中国科技網は2014年7月2付けで、「2013年度全国科学技術成果統計年度報告」(以下、「年度報告」という)が国家科学技術奨励工作弁公室より発表されたと伝えた。本記事でその概要をまとめる。

「年度報告」によると、2013年に全国から登録された技術成果*は46,456件であり、うち、産業化応用を実現したのが34,783件(74.9%)、小規模又は特定した範囲での応用を達成したのが6,980件(15%)、試験的に応用されたのが2,497件(5.4%)、応用が途中に停止されたのが111件(0.2%)、応用されていないのが2,085件(4.5%)と明らかにされた。

地域別に見れば、成果の応用率は、西部地域が81.13%(前年より5.82ポイント減)で最も高く、東部地域が75.4%(同10.97ポイント減)、中部地域が65.52%(同13.27ポイント減)で最も低い。

また、成果の未応用や応用途切れについて、「年度報告」は、資金の問題等多様な原因が絡んでいると分析。そのうち、資金不足が54.4%で最も多く、技術問題(45.1%)、市場問題(22.7%)、政策問題(13.8%)、管理問題(6.3%)等が続くと指摘している。

*中国科学技術部(MOST)は、2001年1月に「科技成果登録弁法」を実施し、各レベル・各種の科学技術計画の支援によって生まれた成果に対して、本弁法に基づいて登録するよう求める。公的資金を利用していない成果について、登録は自由であること。

[JST北京事務所]