[本文]

国・地域名:
中国
元記事の言語:
中国語
公開機関:
中国科学報
元記事公開日:
2014/07/08
抄訳記事公開日:
2014/08/08

中国大学生の都市イメージ及び就職傾向

中国大学生の都市イメージ及び就職傾向

本文:

2014年07月08日付の「中国科学報」ネット版は、中国大学生の都市イメージ及び就職傾向について報じた。本記事ではその概要をまとめる。

『2014年中国大学生の都市イメージ及び就職傾向調査報告書』が7月8日、上海で発表された。上海交通大学パブリックリレーションシップ研究センター、上海交通大学社会調査センターは、中国の33都市(21の省、4つの直轄市、4つの自治区と香港)の大学123校の在校生1万2000人を対象に、都市イメージ及び就職傾向を調査した。

報告書によると、大学生は第二線都市(*1)に目を向け、教育レベルが高ければ高いほど、月間生活費も高く、北上広(北京、上海、広州)を就職先とする傾向を呈している。専門分野別では、文系卒業者は北上広(北京、上海、広州)を就職先とする傾向を呈し、医学系卒業者は第二線都市、農学系卒業者は第三、四線都市(*2)と農村部、理系卒業者は海外を選ぶ割合が高いとのこと。

取材を受けた大学生の中に、第二線都市を選ぶ大学生の割合は57.2%と最も高く、次いで北上広(北京、上海、広州)を選ぶ割合は29.5%、第三線都市は9.4%、海外は6.6%、香港・マカオ・台湾は3.1%、農村部は1.6%、第四線都市は1.5%であった。

男子学生は北上広(北京、上海、広州)等の大都市、女子学生は第二線都市を好む傾向を示している。教育レベルが高ければ高いほど、北上広(北京、上海、広州)、香港・マカオ・台湾、海外を選ぶ傾向が強い。非農業戸籍の学生は大都市での就職を志望するという。

*1 上海、北京、広州等の第一線都市より小さく、主に地域レベルの影響力をもつ大都市。
*2 地方の小都市及び田舎都市。

[JST北京事務所]