[本文]

国・地域名:
EU
元記事の言語:
英語
公開機関:
欧州共同体研究開発情報サービス(CORDIS)
元記事公開日:
2014/07/31
抄訳記事公開日:
2014/08/29

EUの新たなエネルギー効率目標が研究開発を促進

New EU energy efficiency target will stimulate research and development

本文:

欧州共同体研究開発情報サービス(CORDIS)の2014年7月31日付のニュースで、標記の記事が掲載されている。以下にその概要をまとめる。
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欧州委員会は、2020年以降のエネルギー効率に関する新規ビジョンの一環として、新たに30%という省エネ目標を提案した。

この目標値は、すでに達成された値をもとに設定されたものであり、欧州委員会では、この目標を達成するにはエネルギー効率の向上に対して年間890億ユーロの追加投資が必要になると推定している。これは主に民間投資によって賄われる必要があるが、EUは各種融資手段によりこうした民間資金へのテコ入れを支援する。例えば、2014年から2020年までの期間について実施されるホライズン2020(Horizon 2020)の「安全かつクリーンで、効率的なエネルギー」に関する社会的課題への取り組みで重視されているエネルギー効率の向上に対して、約20億ユーロの特別充当が提案されている。

欧州委員会は、エネルギー効率を今回計画されたレベルに高めることで、2030年までに、年間530億ユーロのエネルギー・コスト削減が可能と見込んでいる。また、これによりエネルギー供給のセキュリティが向上し、地域の雇用創出や、エネルギー輸入の代替としての高エネルギー効率の電気機器や自動車、建物改修に投資が行われることで、EUの産業競争力が一層強化されることが期待されている。

[JSTパリ事務所]