[本文]

国・地域名:
ドイツ
元記事の言語:
ドイツ語
公開機関:
ドイツ連邦教育研究省(BMBF)
元記事公開日:
2014/08/15
抄訳記事公開日:
2014/09/04

エッフェル塔よりも高く

Höher als der Eiffelturm

本文:

ドイツ連邦教育研究省(BMBF)とブラジル科学省が建設を助成する観測用タワーATTO (Amazonian Tall Tower Observatory)の定礎式が行われた。これに関してBMBFは概略下記のような報道発表を行った。

アマゾン流域の熱帯雨林は地球上で最も慎重に扱うべき生態系の一つである。この「グリーン・オーシャン」は同時に、世界の気候を安定化させる大きな役割を果たしている。世界の最大森林地域として、この熱帯雨林は重要な二酸化炭素吸収の役割を担っている。さらに水分の蒸発によって世界のウォーター・サイクルに非常に大きい影響を与えている。気候研究に関する重要なデータを収集するため、本日観測タワーATTO(“Amazonian Tall Tower Observatory”)の定礎が行われた。

ブラジルの都市、マナウスの北方150Kmにパリのエッフェル塔より1メートル高い325メートルのATTOが建設され、将来アマゾン流域の約50%の温室効果ガスのバランスに関する情報を収集することになる。

ヴァンカBMBF大臣は、「ドイツとブラジルは、気候変動および大気へのその影響に関する理解を深めるために、重要な貢献を果たすことになる。同時に熱帯雨林の保護改善の可能性に関して研究する。ドイツ・ブラジル協力体制は基礎研究における国際的ネットワークの優れた模範となるものである」と語った。

ATTOにはドイツ側はマックス・プランク化学研究所、ブラジル側はINPA(アマゾン研究所)がそれぞれ主導する。ドイツとブラジルが資金負担する研究プロジェクトであり、BMBFは2010年から2015年までの期間に450万ユーロを拠出する。

[DW編集局]