[本文]

国・地域名:
ドイツ
元記事の言語:
ドイツ語
公開機関:
ドイツ連邦教育研究省(BMBF)
元記事公開日:
2014/09/17
抄訳記事公開日:
2014/10/14

気候保護のための迅速な行動

Klimaschutz braucht schnelles Handeln mit langfristiger Perspektive

本文:

地球環境変化科学評議会(WBGU)は、連邦政府に対し特別評価報告「世界市民運動としての気候保護」を提出。連邦教育研究省(BMBF)はこれに関して概略以下のような報道発表を行った。

連邦環境省(BMU)のヘンドリクス大臣及びBMBFシュッテ次官はこのペーパを「非常に時宜を得た国内、国際的議論のための叩き台として高く評価する」として歓迎した。WBGUは大胆な気候保護協定のための興味深いコンセプト、即ちゼロ・エミッション目標を打ち出した。遅くとも2070年までに化石燃料によるCO2排出をゼロにしようというものである。

ヘンドリクスBMU大臣は、「この草案により、WBGUは重要な議論を引き起こすことになる。たとえこの挑戦が今日的な見方からすれば途方もないものと映るとしても、効果的な気候政策に関する長期的方向付けという点では非常に重要である。国連の気候交渉は、期間を区切って目標設定するだけでは十分ではない。全ての国々が力を合わせ、また各国がカーボン・ニュートラルへ実現に向けて努力することが肝要である。早ければ早いほど良く、ドイツについては、既に長期的気候保護計画を策定することで了解している。この長期展望を国連気候交渉でも強く働き掛けることになる」。

気候変動に関する研究は、今後もBMBFの重要政策重点としていく。BMBFの基本計画「FONA-持続的発展のための研究」の更新版において、優れた研究とならび直接影響を受ける市民と、決定権者である地方自治体、行政、産業界が協力することを推進し、研究を効果的なものとする。さらに、世界の国々との協力を徹底していくことになる。とりわけ、危機が迫り、今後を見据えた環境政策を必要としている国との協力が急がれる。

[DW編集局]