[本文]

国・地域名:
EU
元記事の言語:
英語
公開機関:
欧州共同体研究開発情報サービス(CORDIS)
元記事公開日:
2014/09/25
抄訳記事公開日:
2014/10/17

欧州研究圏(ERA)の実現に向けた改革

Achieving a European Research Area requires national reforms

本文:

欧州共同体研究開発情報サービス(CORDIS)の2014年9月12日付のニュースで、標記の記事が掲載されている。以下にその概要をまとめる。
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欧州委員会は欧州研究圏(ERA)の進捗に関する最新の報告書を発表し、EUはERA実現に向けて順調に歩みを進めているが、ERAを機能させるには今こそ各加盟国が改革を実行する必要があるとの見解を示した。

この報告書によると、ERAを支援する施策を採択する加盟国は増えており、こうした施策は各国の改革計画に反映されている。例えば、事実上すべての加盟国による研究イノベーションに関する国家戦略の採択に合わせて、欧州各国の研究システムはこれまで以上にERAの優先事項に従って調整されるようになってきている。しかし、この報告書では、研究資金の割当て方法に関して加盟国間にいまだ大きな違いがあることが指摘されている。

この報告書では、加盟国がERAのための国レベルでの改革導入と、研究資金提供および研究機関を通じた改革実施支援の主たる担い手であるとも主張している。
加盟国は2015年半ばまでに、ERAの実現に向けた各国の次のステップの概要を記した「ERAロードマップ(ERA Roadmap)」を提出する。欧州委員会、研究に出資する緒機関および加盟国は2015年3月にブリュッセルで会合し、それまでの進捗を確認する予定。

[JSTパリ事務所]