技術アカデミーの2014年9月8日標記報道発表の概要は以下のとおり。

技術アカデミーは、グローバル化した市場において環境や社会の新たな課題に適応する形で産業再生を促進する方策について検討した。検討は40名の専門家が1年かけて行い、このほどその結果が報告書「産業の再生」にまとめられた。企業の建て直しに関する問題同様に、政府の役割についても検討した。報告書は、成長と雇用を再び軌道に乗せることの出来る新たな形態のイノベーション・システムを構築する場合のネットワークとエコシステムの重要性のほか、初期人材育成と継続教育の改善、より発展的より魅力的なキャリアの形成、企業がアクセスできる技術研究の展開、忍耐とリスクが伴う投資の奨励の必要性を強調している。

報告書はまた、新技術の開発・流通を新たな利用形態に重点を置いて行うことで、フランス産業界は地位を確保し遅れを取り戻すことが可能であることを、具体例を挙げて示している。

技術アカデミーはすべての当事者にとって創造的で実り多い産業のフランスでの発展を促進する3つの主要方策の実施を提案する。

・競争力拠点などを中心としたエコシステムを発展させること
・産業界でのキャリアにさらなる求心力を持たせること
・産業プロジェクトへの投資促進に好都合で安定的な規制上、税制上の枠組を定めること

[DW編集局+JSTパリ事務所]