[本文]

国・地域名:
フランス
元記事の言語:
フランス語
公開機関:
国立研究機構(ANR)
元記事公開日:
2014/10/27
抄訳記事公開日:
2014/11/27

アルツハイマー病: 新規の医薬品候補化合物に対する臨床試験を開始

Maladie d’Alzheimer : Démarrage d’un essai clinique pour un nouveau candidat médicament

本文:

国立研究機構(ANR)の2014年10月27日標記報道発表の概要は以下のとおり。

Alzprotect社はこのほど、医薬品候補化合物、AZP2006 のいわゆる「フェーズ 1」研究開始の認可を受けた。医薬品の認可規制手続きの第1段階である本研究には、候補物質使用の安全性、人体内での挙動、耐性限界、副作用の可能性を健康な被験者で評価する目的がある。本手続きの鍵になるのは、アルツハイマー病治療の可能性である。

医薬品候補化合物、AZP2006は、ANRが2010~2012年に資金支援した ALZAPPIMプロジェクトの一環として国立保健医学研究所(INSERM)、リール第2大学、Alzprotect社が共同で実施した研究で初めて特定された。本プロジェクトの主要な目的は、プロジェクトの学術研究チームが発見・特許化した分子族に由来する最適な医薬品候補化合物を選択することにあった。この研究は、製品の作用メカニズムを確認して動物でのその有効性を証明することを目標とする研究プログラムの支援を受けていた。

規制に基づく臨床前研究の結果では、AZP2006の無害性が証明されている。動物での有効性の研究では、アルツハイマー病症候群の発症防止に有効であることが示されている。

[DW編集局+JSTパリ事務所]