[本文]

国・地域名:
米国
元記事の言語:
英語
公開機関:
国立衛生研究所(NIH)
元記事公開日:
2014/10/06
抄訳記事公開日:
2014/12/05

NIH共有基金、2014年のハイリスク・ハイリターン研究助成を発表

NIH Common Fund announces 2014 High-Risk, High-Reward research awardees

本文:

2014年10月6日の国立衛生研究所(NIH)のニュース記事によれば、NIH共有基金(NIH Common Fund)の支援によるハイリスク・ハイリターンプログラムの下で、今日の生物医学研究の重要課題に対して高度に革新的方法を提示している科学者らに85件の助成が行われた。

「NIHパイオニア」、「新規イノベータ」、「変革的研究」、「早期自立」の各助成金により、生物医学・行動科学研究において刺激的・革新的アイデアを追求する独創的な人々を助成している。
・「NIHパイオニア」は11年目になるが、あらゆるキャリアレベルの研究者の意欲をかき立て、生物医学・行動科学の広範な領域に有効な効果をもたらす画期的方法を開発している。
・「新規イノベータ」は2007年に設置されたイニシアティブである。最終学位取得や臨床研修の後10年以内の研究者で、研究プロジェクト助成金(R01)やそれと同等のNIH助成金を受けたことのない研究者を対象とする支援である。
・「変革的研究」は2009年に設置されたイニシアティブで、分野横断的な学際的研究を推進するもので、独創性または既存のパラダイムに挑戦する可能性のある研究を提案する個人や研究チームに開かれている。
・「早期自立」は2011年に始まった助成で、最近博士号を取得したか臨床研修を修了した優秀な若手研究者に、従来のポスドク研修をスキップして即独立の研究ポジションに移行する機会を与えるものである。

2014年は、「NIHパイオニア」で10件、「新規イノベータ」で50件、「変革的研究」で8件、「早期自立」で17件の助成を行った。ファンディング総額は約1億4100万ドルである。

[DW編集局+JSTワシントン事務所]