[本文]

国・地域名:
ドイツ
元記事の言語:
ドイツ語
公開機関:
ドイツ連邦教育研究省(BMBF)
元記事公開日:
2014/12/08
抄訳記事公開日:
2014/12/16

ドイツとフランスが欧州に刺激をあたえる

Deutschland und Frankreich setzen Impulse für Europa

本文:

ドイツ連邦教育研究省(BMBF)のヴァンカ大臣とフランス国民教育高等教育研究省ナジャット・ヴァロー=ベルカセム大臣はパリの独仏研究協力フォーラムでコミュニケに署名。これに関してBMBFは概略下記のような報道発表を行った。

ヴァンカ大臣とナジャット・ヴァロー=ベルカセム大臣は、同コミュニケの中で今後の重点テーマを明らかにした。中心となるのはエネルギー、ITセキュリティ、人文・社会科学とされている。
ドイツとフランスは、2013年にはEU28ヶ国の総研究開発投資の約半分、1,300億ユーロを支出した。2012年、両国の合計特許出願件数は約31,000件で、これはEU全体の出願件数の半分を超える。

ヴァンカ大臣は、「フランスとドイツは、イノベーションが経済繁栄と生活の質向上にとって原動力であるという基本認識を共有している。両国が共同で、研究を推進することは欧州にとってよいきっかけとなる。戦略的に重要な分野における研究開発で欧州が世界をリードし、欧州研究圏で密に連携していくための原動力になるだろう」と語った。

ドイツとフランスにとっての最大の重要課題は、エネルギーシステムの構造改革である。そのためには、ネットワークの構築や新しい材料の共同開発が大変重要なポイントである。2014年にスタートした「エネルギー転換のための材料研究」(DESIREE)は、良い基盤となると期待されている。

エネルギーの供給確保と並び、ITセキュリティ問題の解決は両国の将来性を左右するものであるというのが両大臣の共通の認識である。世界的なデジタル化の波には抗えず、国境を越えた協力は特に重要である。このため両国は、欧州にとって戦略的に重要なITセキュリティ研究の諸分野において研究協力していくことに合意している。中心的なテクノロジーである、セキュリティに関する分析能力、高性能なソフトウエアに立脚したシステムの開発において欧州の主導的役割を確保することを目標としている。

[DW編集局]