[本文]

国・地域名:
スイス
元記事の言語:
英語
公開機関:
スイス連邦材料試験研究所(EMPA)
元記事公開日:
2014/11/18
抄訳記事公開日:
2014/12/22

EMPA研究者、世界のトップ思索家100人に選出

Empa researchers among top 100 thinkers

本文:

スイス連邦材料研究所(EMPA)の2014年11月18日付のニュースで、標記の記事が掲載されている。以下にその概要をまとめる。
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米国の「Foreign Policy」誌は、2014年の世界の思想家トップ100(100 Leading Global Thinkers 2014)リストのイノベーション部門で、スイス連邦材料研究所(EMPA)の研究者であるArtur Braun、Florent Boudoire、Rita TothおよびJakob Heierと、バーゼル大学のEdwin Constableを選出した。太陽光を水素へと直接変換するモスアイ構造の太陽電池に関する彼らの研究プロジェクトが評価されたもの。授賞式は2014年11月17日に米国のジョン・ケリー国務長官の立会いのもと、ワシントンD.C.で行われた。

「Foreign Policy」誌は毎年、その年の世界と社会に大きな影響を及ぼした世界の知識人上位100人のリストを編纂している。EMPAの研究者らは、「イノベーター(Innovators)」部門で選ばれた。

– 受賞したイノベーションについて:モスアイ構造の太陽電池は、太陽光を水素に変換する。2014年6月、Artur Braunが率いる研究チームは、植物の光合成に倣い太陽光と水を使って水素のような合成燃料を作り出す太陽電池の製作に成功した。この光電気化学電池(photo-electrochemical cell)は、基本的には蛾の眼のように機能する。この光電極の微小構造は、文字通り光を捉え、それを再び外に放出することはない。こうした特徴により、太陽電池の光収率を大幅に増大させることができるようになった。

[JSTパリ事務所]