[本文]

国・地域名:
ロシア
元記事の言語:
英語
公開機関:
ロシア連邦政府
元記事公開日:
2014/09/30
抄訳記事公開日:
2014/12/25

マイクロエレクトロニクス開発の現状と展望

Meeting on the state and prospects of microelectronics development in Russia

本文:

ロシア連邦政府の2014年9月30日付標記記事では、同日開かれたマイクロエレクトロニクス開発の現状と展望に関する会合におけるメドヴェージェフ首相の冒頭発言を伝えているところ、概略は以下のとおり。

「2025年までの電子産業開発戦略」には、マイクロエレクトロニクス産業の開発に係るプログラム及び然るべきファンディング額について明記されている。昨年は、このマイクロエレクトロニクス・セクターの成長を維持することができた。無線電子機器のロシアにおける市場規模は約1兆ルーブルで、2025年までに4兆ルーブルに達することが目指されている。

しかし現段階ではこのセクターで競争力があるのは、基本的には国防向けの製品など一部しかない。民間によるプロジェクト企画があまりにも少なく、このことはロシアの輸出構造にも明確に示されている。この不均衡の背景にはいくつかの原因がある。このセクターの研究開発・試作設計は深刻な資金不足にあること、政府による既存の支援手段が十分行き届いていないこと、設備の老朽化、行政上・財政上の障壁があるため商業化に至るまでには困難が伴うこと、そして、高い技術能力を有する技術者や労働者も不足していること、である。

マイクロエレクトロニクス市場を活性化させるには、ロシア製の民生用製品を推進することに尽力する必要がある。ロシア企業は設計から商業生産に至るまでの必要な生産能力は備えており、海外のメーカーとも十分競争し得る。

また、ロシアのマイクロエレクトロニクスメーカーが公共入札において与えられるべき特恵を定め、税制・関税面でのさらなるインセンティブを考慮する必要がある。スペア部品、消耗品、計測・技術機器の輸出入手続きの簡素化、材料や装置にかかる輸入税の撤廃も検討されている。

[DW編集局]