[本文]

国・地域名:
ドイツ
元記事の言語:
ドイツ語
公開機関:
ドイツ連邦教育研究省(BMBF)
元記事公開日:
2015/02/20
抄訳記事公開日:
2015/03/05

未来予測のフォーサイト映画祭

Science-Vision statt Science-Fiction

本文:

BMBF主催で7月にサイエンスビジョン(Sicence Vision)と題するフォーサイト映画祭が開催される。これに関して連邦教育研究省(BMBF)は以下のような報道発表を行った。

新しい技術は日常にどのような影響を与えるのか。技術的な進歩は社会にどのような可能性あるいはリスクをもたらすのか。将来どのような世界に生きたいのか、生きることになるのか。こうした問いに対する創造的なアプローチでフォーサイト映画祭が開催される。学生、研究者、アーティストがあらゆる角度から未来の姿を描き、短編映画としてビジョンを示す。

短編映画コンペ部門のテーマは、「自己最適化(Self-optimization):いかにして成功し、美しく、幸福に、健康になることができるか」、「人工知能(Arificial Intelligence):労働環境、コンピュータ、ロボット、人間的な創造性」、「ポストプライバシー(Post Privacy):データの洪水は私たちをどこへ導くのか。」である。

BMBFにとってフォーサイトは研究政策戦略の一環である。2012~2014年のフォーサイトプロセスでは未来の社会的重要課題や研究のトレンドを予測した。フォーサイトは、いわゆる「早期警戒システム」としての役割を期待されており、特に将来の研究プログラム及びプロジェクトのためのアイディア・プールとして役立つものである。またこうした予測の結果は開かれた議論を刺激するものでもある。

ヴァンカBMBF大臣は「フォーサイトは、早い段階で研究トレンドを認識し、評価する助けとなり、いかにしてドイツを研究拠点・イノベーション拠点として形成していけるのかを示すことが期待されている。果たして技術は社会的な発展を支援し、加速させ、誘発させるのか。もし答えがイエスなら、どのようにか、という問題がポイントである」と語った。

短編映画の応募は2015年3月末まで。専門審査委員会の予備選考の後、上記3カテゴリーの最優秀作品を7月に一般市民が選考することになる。勝者の賞金は3,000ユーロとなっている。

[DW編集局]