[本文]

国・地域名:
中国
元記事の言語:
中国語
公開機関:
中国科学報
元記事公開日:
2015/01/31
抄訳記事公開日:
2015/03/09

院士によって選出された中国及び世界の10大科学技術ブレークスルー

两院院士评选中国世界十大科技进展新闻揭晓

本文:

2015年1月31日付の「中国科学報」ネット版は、「院士によって選出された中国及び世界の10大科学技術ブレークスルー」について報じた。本記事ではその概要をまとめる。

中国科学院、中国工程院が主催し、両院院士(中国科学院·中国工程院)によって選出された2014年中国及び世界10大科学技術ブレークスルーが1月31日に北京で発表された。

◆中国の10大科学技術ブレークスルー
1.月探査プロジェクト第3段階である再突入・帰還飛行実験が円満に成功
2.4500メートル級深海遠隔操作作業型潜水器の試験に成功
3.量子通信安全データの伝送で世界記録を樹立
4.メタンガスの高効率転化の研究に重大な進展
5.スーパーイネの1ムー(※)当たりの収穫量が初めて1000キログラムを突破
※「ムー」は中国で農地を計算する面積単位であり、1ムー=1/15ヘクタール
6.出力最大の陽子サイクロトロンの稼働に成功
7.ヒト由来ブドウ糖輸送蛋白構造を初めて解明
8.光通信技術は新たな進展
9.アルツハイマー症を引き起こすタンパク質の3D構造を初めて解明
10.初の解像度30メートルの世界地表リモートセンシング製図データを作成

◆世界の10大科学技術ブレークスルー
1.IBMがヒトの脳をまねたコンピューターチップを開発
2.ヨーロッパ宇宙局の着陸機「フィラエ」、彗星着陸に成功
3.117番元素の存在を確認
4.米国の研究人員がゲノム療法で初めてHIVウイルスを抑制
5.米国航空宇宙局がレーザービームで宇宙からハイビジョンビデオの伝送に成功
6.米航空宇宙局、有人宇宙船「オリオン」の打ち上げに成功
7.米国立衛生研究所、初のエボラワクチンの臨床試験で安全性を確認
8.米国の研究人員、制御核融合研究によって初めてエネルギーを倍増
9.中国系米国人の物理学者丁肇中教授が率いる実験室が、暗黒物質の存在に関する最新の研究成果を発表
10.多国籍の科学者、衛星データによって更に詳しい海底地図を作成

[JST北京事務所]