[本文]

国・地域名:
米国
元記事の言語:
英語
公開機関:
大統領府
元記事公開日:
2015/01/30
抄訳記事公開日:
2015/03/18

ファクトシート: オバマ大統領の精密医療イニシアティブ(Precision Medicine Initiative)

FACT SHEET: President Obama’s Precision Medicine Initiative

本文:

2015年1月30日付のホワイトハウス報道発表によれば、オバマ大統領の一般教書演説での発表に基づき、政府はこのほど健康の増進と病気の治療に革命をもたらす新規の大胆な研究取り組みである「精密医療イニシアティブ(Precision Medicine Initiative)」の詳細を明らかにした。大統領の2016年予算で2億1500万ドルを投資して立ち上げられる精密医療イニシアティブでは、生物医学上の発見を促進する可能性のある新たな患者主導型研究モデルを開発し、どの患者にはどの治療法がベストかを選択するための新しいツール、知識、治療法を臨床医に提供する。

[精密医療イニシアティブの立ち上げに当たっての主要な投資]

・国立衛生研究所(NIH)に1億3000万ドル
健康と病気の理解増進を図り、積極的な参加者やオープンで信頼できるデータ共有を通じた新たな研究実行方法の基盤を構築するべく、100万人以上のボランティアで構成する自主的な全米研究コホート(national research cohort)の展開が対象。
・NIH傘下の国立がん研究所(NCI)に7000万ドル
がんにおけるゲノム・ドライバ(genomic drivers)を特定する取り組みを拡大し、がん治療法のより効果的な開発に対してその知見を応用する。

・食品医薬品局(FDA)に1000万ドル
さらなる専門情報を獲得して、高品質の治療データベースの開発を推進することで、精密医療におけるイノベーションの促進と公衆衛生の保護に必要とされる規制組織を支援する。
・国家医療情報技術調整局(ONC)に500万ドル
プライバシー問題に対処してシステム間の安全なデータ交換を可能にする相互運用の基準・要件の作成を支援する。

[精密医療イニシアティブの目標]

・がんに対するより多くのより適切な治療
・自主的な全米研究コホートの創設
・プライバシー保護の取り組み
・規制の近代化
・官民提携

[DW編集局+JSTワシントン事務所]