[本文]

国・地域名:
中国
元記事の言語:
中国語
公開機関:
中国科学報
元記事公開日:
2015/02/01
抄訳記事公開日:
2015/03/19

中国初のバイオハザード高度安全実験室—中国科学院武漢P4実験室が竣工

病毒学“航母”—中科院武汉P4实验室竣工

本文:

2015年2月1日付の「中国科学報」ネット版は、「中国初のバイオハザード実験室—中国科学院武漢P4実験室が竣工した」と報じた。本記事ではその概要をまとめる。

ウイルス·微生物の研究は伝染症の予防、コントロールと治療の最も重要な基礎である。1月31日、中国科学院武漢バイオハザード実験室(P4実験室)の竣工は、中国の強病原体の研究·利用のハードウェアを持つことを示し、中国の衛生サービスシステムの建設にとって新たな一章を開くものであった。国内初の最高レベルのP4実験室として中国衛生システムの建設と世界健康安全の保障に重要な役割を果たすだろう。

武漢P4実験室の袁志明主任は、「P4実験室はウイルス学の研究用の大型の施設であり、バイオハザード実験室として最もレベルの高いものである。国際慣例として、強いウイルスの研究はP4(物理的封じ込めレベル4)タイプの高度な安全性を持つ実験室でしか行わなわれない。2003年、中国でSARSウイルスが大流行し、中国政府は同年7月にP4実験室の建設を決意し、10年余りを経て世界最先端のP4実験室を完成した」と述べた。

武漢P4実験室は、フランスのリヨンP4実験室の技術と設備を導入しており、中国とフランスが共同で設計したものである。

武漢P4実験室の竣工は新たなスタートである。中国科学院の白春礼院長は、「われわれは改革·イノベーションの発展の道を堅持して、更に管理体制の改革を深化し、武漢P4実験室がトップレベルのビッグサイエンス研究センターになるように努力する」と語った。

[JST北京事務所]