英国政府の2015年3月26日付標記記事の概要は以下のとおり。

アバディーンからサマセットにいたる英国全土の38の大学・企業が、医学研究会議(MRC)とInnovate UKの共同プログラムである生物医学カタリスト（Biomedical Catalyst）第7次を通じたファンディング助成を受ける。生物医学カタリストは、患者の寿命に変革をもたらし得る治療法の開発に資金を投じることになる。今回の支援対象プロジェクトには次のものがある。

・統合失調症に関係する脳の一部欠陥を標的とする薬剤の初の対人臨床試験
・膀胱鏡検査のような不快感を伴わない、家庭用膀胱がん試験キット
・喘息発作の原因になりうる風邪による炎症を最小限に抑える新薬の治験
・術後の傷跡を最小にするゲル(ゼリー状の物質)の開発と試験
・抗網膜症薬の開発
・ゲーム機の動作感知器を使用した、認知症患者の脳画像診断や監視の向上

今回のファンディングでは産業界から800万ポンド強の後押しがあり、投資総額は4,000万ポンドになる。生物医学カタリストでは2011年の設立以降、総額3億5,000万ポンドのファンディングを行っている。

[DW編集局]