[本文]

国・地域名:
ドイツ
元記事の言語:
ドイツ語
公開機関:
ノルトライン=ヴェストファーレン州 イノべーション・科学・研究・技術省
元記事公開日:
2015/04/02
抄訳記事公開日:
2015/04/28

グラフェン及び2D材料の研究プロジェクトを公募(NRW州)

Forschungsprojekte zu Graphen und 2D-Materialien: Landesregierung startet Förderwettbewerb

本文:

ノルトライン・ヴェストファーレン(NEW)州政府はグラフェン及び2D材料の研究プロジェクトを公募する。大学及び研究機関は直ちに応募することが可能。これに関して同州イノベーション科学研究省は概略下記のような報道発表を行った。

グラフェン及びその他極端に薄い二次元(2D)マテリアルは、エネルギー貯蔵あるいは包装領域等において技術的進歩に大きく貢献する。このため州政府は「グラフェン及び二次元マテリアルの応用可能性に関する指針プロジェクト」と題する公募をスタートさせる。NRWの大学及び研究機関は直ちに応募することができる。選考されたプロジェクトについては夫々最高5万ユーロまでの助成を受けることができる。

シュルツェ大臣は「2Dマテリアルは、気候変動あるいは資源不足等の大きな社会的重要課題の克服に役立つことができる」と語り、「この公募によって製品及びプロセスのイノベーションをスタートさせ、前進させたい」と続けた。

対象となるのは、グラフェン及びその他2Dマテリアルの基礎的特性及び応用可能性を経済界との密接な協力のもとに研究している大学及び研究機関である。それぞれのプロジェクトはNRWにおける経済的利用に関する展望を示しているものとする。

2Dマテリアルは全く新しい可能性を開く特性を備えている。特にグラフェンについては他に類を見ないほど非常に薄く、しかも特に安定、軽量、伝導性、柔軟性に優れている。応用領域は多様である。例えばバッテリーの蓄電能力を向上させ、クリティカルな半導体マテリアルにとって代わり、あるいは食糧品の包装を改善させることも可能である。

この公募は「NRW研究戦略進歩」の一環である。

[DW編集局]