[本文]

国・地域名:
英国
元記事の言語:
英語
公開機関:
英国王立協会
元記事公開日:
2015/04/01
抄訳記事公開日:
2015/05/13

感染症対策への大手財団のファンディング

Major funding to combat infectious diseases

本文:

王立協会(The Royal Society)の2015年4月1日付標記ニュース記事の概要は以下のとおり。

ウォルフソン財団は今後2年間、王立協会ウォルフソン研究施設改修整備計画に対し300万ポンドを寄付する。最初の1年はエボラ出血熱などの感染症の研究にこの寄付金が充てられる。

英国大手のウォルフソン財団は(同計画による)プログラムが始まった1998年以降、王立協会との連携関係を通じて、英国の大学研究施設の向上に3,000万ポンド強の支援を行ってきた。この計画には、英国の大学における既存の物的インフラを改善し、質の高い学術研究を推進する狙いがある。

各回のファンディングで特定の主題領域が支援される。2015年4月1日に公募が開始されたファンディングにおいては、感染症に焦点が置かれている。同計画では、改修コストやインフラ・コストに対し最高25万ポンドの助成が行われ、最高5万ポンドまでの新規研究設備も含めることができる。英国の研究室または英国の大学・研究機関の海外研究室が対象になる。

これまでに本件プログラムの助成を受けた研究者の中には、極限物理プロセスの超高速イメージング研究室の改修にこのファンディングを活用したインペリアル・カレッジ・ロンドンのローランド・スミス(Roland Smith)教授、40年間放置されていた区画を改修してCO2を有用な生成物に変換する研究に活用したエジンバラ大学のポーリー・アーノルド(Polly Arnold)教授、組織工学研究室の改修を行ったユニヴァーシティ・カレッジ・ロンドンのモハン・エジリシンゲ(Mohan Edirisinghe)教授などがいる。

ウォルフソン財団は1955年設立の助成団体で、2015年に創立60周年を迎える。

[DW編集局]