欧州共同体研究開発情報サービス(CORDIS)の2015年4月16日付のニュースで、標記の記事が掲載されている。以下にその概要をまとめる。
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EUを訪問した中国ミッションのJianru Cao一等書記官は、CHAIN-REDSプロジェクト会議において、中国の研究イニシアティブおよびEUに関してスピーチを行った。

現在、特に保健衛生や環境、輸送などの分野において、EUと中国の研究者の間で共同プロジェクトが活発に進められている。2014年2月の時点で、中国の主体は第7次研究枠組みプログラム（FP7）の助成金契約に334回参加し、EUから計3,290万ユーロの資金提供を受けた。また、中国人研究者3,845人がマリー・キュリー・アクション（2007～2013年）を通じて資金提供を受けているほか、中国の複数の研究機関が315件のプロジェクトに参加している。

FP7が資金提供する電子インフラ推進プロジェクトであるCHAIN-REDSプロジェクトの最終会議でCao氏は、最近中国が発表した「革新駆動型発展戦略の実施の加速（Accelerating Implementation of Innovation-Driven Development）」と題された改革戦略を取り上げた。この戦略はイノベーションを妨げる現在の制度的取り決めと経済政策に対処しており、市場競争の秩序を改善し、知的財産権の司法による保護を強化するものであるとしている。また、中国国内の科学技術プログラムについても、海外に対する門戸の開放を進めるとしている。

[JSTパリ事務所]