[本文]

国・地域名:
ドイツ
元記事の言語:
ドイツ語
公開機関:
ドイツ連邦教育研究省(BMBF)
元記事公開日:
2015/05/11
抄訳記事公開日:
2015/06/03

教材を共有し、発展させる

Lernmaterialien teilen und mitgestalten

本文:

ドイツ連邦教育研究省(BMBF)がオープン教育リソースに関するプロジェクトを助成することになった。これに関してBMBFは概略下記のような報道発表を行った。
BMBFはオープン教育リソースへの取り組みを強化する。その目的はそのポテンシャルをドイツのためより有効に活用することにある。いわゆる“Open Ecucational Resources”(OER)はフリー・ライセンスの下にあり、ユーザーは著作権侵害の可能性に怯えることなく、他人と教材を分かち、更に発展させることができる。

オープン教育リソースの振興に関する具体的な手段を提示するものとして、BMBFがドイツ国際教育研究所(DIPF) のDBS(ドイツ教育サーバー)に委託した研究が挙げられる。この研究はインターネットにおけるデジタルOERインフラの構築に関する前提条件を調査研究するものである。また更なる振興プログラムに関する認識及び基礎を示してくれるものにドイツWikimedia(WMDE)が実施する「マッピングOER」がある。今後は特にこれを普及させる手法等の質の確保及び資格等の問題と取り組んでいくことになる。

ヴァンカ大臣は「オープン教育リソースは教育のデジタル化に革新的なポテンシャルを引き出す機会をもたらすものである。デジタル・メディアは教育における質や多様性を高めるチャンスをもたらしてくれる」と語った。
教育リソースがデジタルで提供できるならば、簡単に普及し、変更でき、それによって教育の質の向上に寄与することができる。このため連邦と州はドイツにおけるオープン教育リソースの普及を支援することで一致している。

現在助成されているプロジェクトは「職業教育におけるデジタル・メディア」プログラムの一部である。このプログラムのためBMBFは年額合計1,180万ユーロを用意している。

[DW編集局]