[本文]

国・地域名:
中国
元記事の言語:
中国語
公開機関:
中国科学報
元記事公開日:
2015/05/18
抄訳記事公開日:
2015/06/19

中国駐在のEU代科学技術公使、中国とEUの科学技術協力について語る

欧盟驻华科研公使薄思睿:打开中欧科技合作大门

本文:

2015年5月18日付の「中国科学報」ネット版は、「中国駐在のEU代科学技術公使、中国とEUの科学技術協力について語る」と報じた。本記事ではその概要をまとめる。

5月18日、「2015科学技術·イノベーションの旅」が中国·武漢で始動された。これは中国駐在EU(欧州連合)代表部、EU加盟国、関連国の大使館、領事館及び中国科学技術交流センターが共同開催し、中国16都市が対象で、中国の科学技術分野における中国とEUのパートナーシップ関係を更に強化することを目的としている。中国駐在のEU代科学技術公使Bochereau氏はこのほど、EUと中国の科学技術協力について以下のように述べた。

一、「科学技術·イノベーションの旅」の開催:科学研究とイノベーションは中国とEUの協力関係の基礎である。双方は、「科学技術·イノベーションの旅」の開催を通じて、科学技術、イノベーションにおける協力·交流·了解を促進する。そのうち、成果展示等の行事の開催によって、EUに中国科学技術·イノベーションの現状、プロジェクト経費等を深く理解させて、EU·中国間の科学技術協力のさらなる強化と深化のために重要な役割を果たしている。

二、主な成果:1998年、「EU·中国科学技術協定」を締結、EU·中国関係は着実に発展を進めて、中国はEUの科学研究·イノベーションプロジェクトにおける重要なパートナーとなる。双方は農業の持続可能な発展、都市化、パブリックヘルス、再生エネルギー、航空等の領域における大きな成果をあげた。EU共同研究センター(Joint Research Centre, JRC)と中国のパートナーは食品、農業、バイオ技術、環境、持続可能な発展(エネルギー、原子力安全、疾病予防と治療を含め)等の側面で積極的な協力を行って、良い成果を収めた。中国科学院のリモートセンシング・ デジタル地球研究所はこのほどJRCと新たな協力協議を開始した。

三、今後の協力重点領域:ほとんどのEU科学技術プロジェクト、特に「Horizon 2020」がすでに中国の参加者にオープンされた。今後、双方は再生エネルギー、グリーン技術、スマートシティ、パブリックヘルス、福祉政策、人材育成等の優先分野において協力の枠組みを設定する。

四、協力への助言:中国は海外人材を誘致するために、科学技術·イノベーションプロジェクトにおける国籍とビザへの制限を緩めるべきである。また、EU加盟国の在中研究機関が中国の研究資金を申請することが困難である一方、EU加盟国にある中国の研究機関が他の欧州研究機関と同等のチャンスと資格を持っている。

[JST北京事務所]