[本文]

国・地域名:
中国
元記事の言語:
中国語
公開機関:
中国科学報
元記事公開日:
2015/06/09
抄訳記事公開日:
2015/07/08

中国、世界で初めてGNSS(グローバル衛星測位システム)·大気地震学の概念を提唱

中国在国际上首次提出大气地震学概念

本文:

2015年6月9日付の「中国科学報」ネット版は、「中国、世界で初めてGNSS(グローバル衛星測位システム)·大気地震学の概念を提唱」と報じた。本記事ではその概要をまとめる。

中国科学院·上海天文台の金双根氏が率いるチームはこのほど、電離層·地震学分野の研究においてブレークスルーを起こした。同チームは、世界で初めてGNSS(グローバル衛星測位システム)·大気地震学の概念を提唱し、地震予測モニタリングに新たな手段を提供したという。

金双根研究員は、「現在、人類はまだ正確に地震予兆から次の地震の特徴を推定することができない。我々はGNSS(グローバル衛星測位システム)観測データを用いて、グローバル範囲で地震による電離層擾乱及び伝播特徴をつきとめ、地震に伴って励起された大気低周波音波と重力波の上方伝播による電離層の擾乱現象を発見した。大気観測は地震活動を観測する新たな手段になる可能性がある」と語った。

今のところ、電離層擾乱等の解析に基づいて地震予測モニタリングの研究が世界中で行っている。但し、地震前の大気異常及び地震-大気圏-電離層結合メカニズムを更に検証·研究する必要がある。そのため、金双根研究員は、「地震学者たちは国際協力によって、大気の観測に基づき、GNSS·大気地震学を発展させ、共同で地震予測モニタリングの難題を解決するよう努力する」と提議した。

[JST北京事務所]