[本文]

国・地域名:
中国
元記事の言語:
中国語
公開機関:
中国科学報
元記事公開日:
2015/06/30
抄訳記事公開日:
2015/07/27

インフルエンザの新型ワクチンの開発

上海研发新型疫苗有望一针终结流感

本文:

2015年6月30日付の「中国科学報」ネット版は、「上海にて開発された新型ワクチンは、1回の注射でインフルエンザを治癒させる可能性がある」と報じた。本記事ではその概要をまとめる。

上海市公衆衛生臨床センターが6月29日に明らかにしたところによると、同センターの徐建青研究員が率いる課題チームはメルボルン大学と協力し、1年半の研究によって初めて人体に対して臨床保護作用がある特異性·免疫細胞-CD8陽性T細胞を発見した。これにより有機体の保護である各種インフルエンザ·ウイルス株に対抗するワクチンを開発が可能となる。

一般的なワクチンではウイルスの変異に伴ってインフルエンザには予防効果がないことが証明されている。有効性·広域性インフルエンザワクチンを開発するのはインフルエンザの分野における重要な課題となっている。

徐建青研究員によると、ワクチンは通常通り有機体を保護する各種免疫メカニズムを活性化できる。発見されたCD8陽性T細胞は抗インフルエンザ作用を持って、各種インフルエンザウイルスに感染した細胞を殺すことができる。CD8陽性T細胞に基づきインフルエンザワクチンは有機体を保護し、新たな各種インフルエンザ·ウイルス株に対抗することができ、1回の注射でインフルエンザを治癒させる可能性がある。

[JST北京事務所]