[本文]

国・地域名:
中国
元記事の言語:
中国語
公開機関:
中国科学院(CAS)
元記事公開日:
2015/08/03
抄訳記事公開日:
2015/09/02

中国、国家·タンパク質科学研究施設(上海)を完成

国家蛋白质科学研究(上海)设施通过国家验收

本文:

中国科学院(CAS)は8月3日付でウェブサイトにおいて、中国、国家·タンパク質科学研究施設(上海)が完成したことを報じた。本記事でその概要をまとめる。

国家·タンパク質科学研究(上海)施設がこのほど、国による審査に合格した。これは同施設がグローバル·ライフサイエンス分野における初の総合的な大規模装置として、正式に運営を開始することを意味する。7月28日、国家·タンパク質科学研究(上海)施設の審査会議が上海で開かれ、中国科学院の白春礼院長、王恩哥副院長、上海市の楊雄市長及び中国·国家発展改革委員会の林念修副主任が出席した。

中国科学院の白春礼院長は、中国科学院を代表して、国家審査に合格した国家·タンパク質科学研究(上海)施設に対し、熱烈な祝賀の意を表した。白院長は、「中国科学院は習近平総書記が提出した『三つの方向 四つの率先』の要求に従い、『率先行動計画』を組織·実施し、科学研究体制·メカニズムの改革を全面的に深化させ、機構·人材·装置·資金·プロジェクト等を十分に活用して、科学技術·イノベーションを推進する強大な合成力を形成するように努力する。中国科学院は上海科学技術·イノベーションセンターと国家·科学センターの建設に全力を尽くして支持し、『率先行動計画』の実施と緊密に結びつき、上海地域における中国科学院の科学研究機構、科学研究チーム、科学研究施設、科学研究改革等を上海科学技術·イノベーションセンター建設の核心的な内容に取り入れ、共同イノベーションとWin-Winな発展を実現することを目的としている」と語った。

2014年、中国科学院は上海同歩輻射(放射光)、国家·タンパク質科学研究(上海)施設等を中心として上海総合研究センターを設立し、中国初のビッグサイエンス研究センター建設の試行を展開した。今後、国家·タンパク質科学研究(上海)施設は運営管理と共有·共用を強化し、施設の安全かつ効率的な運営を確保、同施設の輻射·牽引作用を十分に発揮して、上海経済·社会の発展、イノベーション体制·メカニズムの構築及び国家科学センターの建設に経験を蓄積する。

上海市の楊雄市長は、「国家科学センターの重要な構成部分として、国家·タンパク質科学研究(上海)施設はライフ·サイエンスとバイオ·テクノロジー分野における中国の核心的な競争力、上海の基礎研究レベル及び自主·イノベーション能力の向上を図ることを目指す。我々は同施設がハイレベルな人材の優位性を発揮し、中国のバイオ·テクノロジーと医薬品産業の発展、農業と環境保護の促進、重要な生物資源の開発·利用及び上海科学技術·イノベーションセンターの建設に一層重要な役割を果たすことを期待している」と表明した。

[JST北京事務所]