[本文]

国・地域名:
ドイツ
元記事の言語:
ドイツ語
公開機関:
フラウンホーファー協会(FhG)
元記事公開日:
2015/08/12
抄訳記事公開日:
2015/09/02

セキュリティバレー

Besuch im Security Valley

本文:

ヴァンカ連邦教育研究大臣とデメジエール連邦内務大臣は8月12日サイバーセキュリティの研究開発状況を視察。これに関してフラウンホーファー応用研究促進協会(FhG)は概略下記のような報道発表を行った。

ダルムシュタット工科大学、ダルムシュタット大学、FhG安全情報技術研究所(SIT)、FhGコンピューターグラフィックス研究所(IGD)はヴァンカ連邦教育研究大臣とデメジエール連邦内務大臣のためITセキュリティの研究成果に関する特別な催しを行った。両大臣は傑出した開発活動を称賛し、またこの機会を利用して、若手の研究者とドイツにおける研究条件について会談した。FHG会長ノイゲバウアー教授は両大臣を迎え、経済及び社会のため、特に製造業デジタル化施策“Industry 4.0”におけるITセキュリティの本質的な役割を強調した。

ヴァンカ大臣は、「将来、経済はデジタル化し、安全に通信や生産することが可能な場合にのみ、機能する。中小企業に適したソリューションが必要である」と語った。今年スタートしたプログラム「デジタル世界における安全と自己決定」で連邦政府はITセキュリティ研究を強化し、2020年までに約1億8,000万ユーロを投じて、安全かつ信頼できる情報通信システム並びに、データやプライバシー保護に関する新技術を開発するとしている。

デメジエール連邦内務大臣は「毎日のようにメディアは新たなITの弱点について報道しており、最近起こった連邦議会に対するサイバー攻撃は、産業界はもとより政治の世界も大きな脅威に晒されていることを示している。ダルムシュタットにおけるサイバーセキュリティ研究は市民や企業を現在も未来の脅威からも守ってくれるものである」と語った。

ノイゲバウアー教授は「情報通信技術は今日あらゆる経済、産業分野を通じ最も重要なイノベーションの原動力である。ますます、生産やサービスの基盤となっている。ITセキュリティは成功を決定づける要素である」と語った。

[DW編集局]