[本文]

国・地域名:
ノルウェー
元記事の言語:
英語
公開機関:
ノルウェー研究会議
元記事公開日:
2015/08/11
抄訳記事公開日:
2015/09/04

有望なエボラ出血熱ワクチン

Promising Ebola vaccine

本文:

ノルウェー研究会議の2015年8月11日付のニュースで、標記の記事が掲載されている。以下にその概要をまとめる。
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ノルウェー研究会議の「世界の健康とワクチン接種に関する研究プログラム(Programme for Global Health and Vaccination Research:GLOBVAC)」が、広く世界的な関心をひいているエボラ出血熱に対する新型ワクチンの試験に共同出資している。GLOBVACからワクチン試験に、2,000万ノルウェー・クローネ(約2.9億円)が割り当てられている。

ノルウェー主導のもとギニアで進められているこの試験に関する中間結果が、2015年7月31日付けで英国の医学誌『ランセット(The Lancet)』に掲載され、このワクチンはエボラウィルス病に対して完全な防御効果を発揮する可能性があると報告された。

このワクチン開発研究は、ギニア公衆衛生当局と世界保健機関(WHO)、国境なき医師団/エピセンター(Epicentre)、ノルウェー国立公衆衛生研究所(Norwegian Institute of Public Health)が協力して進めている。薬剤試験の予備段階は2015年3月後半に開始され、これまでに約4,000人の被験者が参加した。

この試験には、ノルウェー研究会議への資金割当を通じてノルウェー外務省と、ウェルカム・トラストおよびカナダ保健衛生当局が資金を拠出している。また国境なき医師団、WHOおよびノルウェー国立公衆衛生研究所も、多額の資金を投じている。

[JSTパリ事務所]