[本文]

国・地域名:
ロシア
元記事の言語:
英語
公開機関:
ロシア連邦政府
元記事公開日:
2015/07/21
抄訳記事公開日:
2015/09/16

官民提携に基盤を置く革新的医療の展開

Innovative development of medicine on the basis of public-private partnership

本文:

ロシア連邦政府の2015年7月21日付標記発表では、メドヴェージェフ首相の標記に関する演説の概要を以下のように報じている。

ノボシビルスクはロシア最大の科学技術拠点の一つである。そこにはアカデムゴロドク(学術都市)、ロシア科学アカデミー・シベリア支部傘下の多数の機関、そして、その他多くの科学研究機関がある。ロシア最初の医療テクノパークもその一つである。このテクノパークでは、イノベーション企業の業績は好調で、産学が実際に統合し、科学的アイデアをその導入及び商業化へとつなげるサイクル全体が機能している。

政府は医療におけるイノベーションを支援している。ハイテク医療支援の展開は最も達成度の高い領域で、過去5年間だけで規模が倍以上になっている。連邦ハイテク医療支援センターが全国的に設置されていることがその実際の成果である。重要なことは、多くの診療所、つまり、連邦、地方、民間合わせて675の医療機関において現在、ハイテク医療支援が行われているという点である。保健省は、心臓、がん、再生医療など14の研究プラットフォームを設置した。それによって、革新的医療の重要な要素となる研究・教育医療クラスターのネットワークが形成され、全国的な研究・臨床拠点が設立されつつある。核医学、細胞・生体組織工学、ゲノム技術などの生物医学における世界的な優先課題と合致したブレークスルー・プロジェクトが100件以上開始されている。

ロシアでは現在、2025年までの医学発展戦略、医学分野における一連の連邦特別プログラムが実施中である。イノベーションのメカニズムにも大きな注意が払われている。

革新的医療に関しては60件の官民プロジェクトが実施されている。その約半数が利権協定に基づくもので、うち2件はノボシビルスク地域で行われている。協定の1件はノボシビルスク外傷学・整形外科学研究所に関するものである。医療施設に関する最初の利権協定は連邦レベルで締結される。

利権協定とは別に、投資プロジェクトなどその他の形態の官民提携の展開が必要である。これを達成するために、イノベーションチェーンにおけるギャップを埋め、医療機関、研究センター、製造業者間の密接な連携を推進しなければならない。政府の研究課題に優先領域を含めることが不可欠である。

[DW編集局]